究極の無料趣味(タダシュミ)河川敷サイクリングをしている時にそれを見つけた。
うわ、え、待って…
なんか河川敷でゴルフしてね??
これいいの?公式のやつ?いやダメだよねぇ!?う~わいけないんだ注意してやる!!!
と善意の気持ちで区にチクった結果…
あ、それ公式でやってまんねん。それ公式でやってまんねん!!!
と”まんねん口調“で強く諭され呆気にとられてしまい、家路につき悔しくてその日は静かに泣きました。
(ちなみにマジでやってる素敵なゴルフ練習場です。機会がある方筆頭に行ってみてください。)
https://www.kasen-kikou.or.jp/ougi/golf.html
~次の日~
だったらよぉ…!!!
俺だってよぉ…
これでいいや。
ゴルフしてやる…!!!
という訳であんな開放的な場所で打ちっぱなしをしてみたいという衝動に駆られて、自転車往復40分かけてドライバーを購入してきました。
全くゴルフをしたことない初心者なので少し不安ではありますが、今日はドライバー買うのに手こずり時間がなかったため、明日人生初の打ちっぱなしをしてみようと思います!!
明日が楽しみだあ!!!
~次の日~
うんクソ大雨!!!
何してんのこれ。現在、大雨が降りしきってますわ。大雨もれなく降りしきり祭りですわ!!!
日程の関係でこの日しか来れなかったから無理やり来てみたものの、もう寒くて後悔してますわ。ビギナーゴルファーをもっと労わってくれよ!
そんでもって受付のおっちゃんも若干引いてたもん。こんな雨の中ドライバー片手に自転車で濡れ青年がやってきて打ちっぱなしをやりたいです。ってそりゃおかしな話だもん。カラフルなお薬投与された方なのかな?って思われても致し方無いことだもん。
んで、このプレイング。
何をしてんのよコレ。
大雨の中の一打席目で無情にもボールが右方向にそれていきましたわ。
それでこの事象におっちゃんが一番びっくりしてたよ。ゴルフやってます感を出すことには成功してたからその反動で俺の渾身のショットにおっちゃん目丸くしてたよ。
とはいえここにいるのは”度が付く初心者“。第一打席に関しては寛容に見逃してほしいところではあります。それに今の打席である程度のコツはつかめたので、次の打席で華麗なショットを見せておっちゃんを安心させてあげましょう!
だから何をしてんのコレ。
何を間違えたか、何故かピッチャーゴロみたいな打球を打ってしまいました。ボールよ何故上にいかない。
そんで恐る恐る後ろ振り向いたらおっちゃん腰抜かしてたよ。この下手さ加減におっちゃんの目も丸くなりすぎてたよ。
んで個人的にはこれが一番恥ずかしかった。
やっとボールが浮いた!!と喜んだのも束の間、一度浮き上がったボールは飛距離を伴わず無情にも目先2メートルのところで落下しました。
この時点で僕の恥ずかしさはピークに到達し、残りのゴルフボール全部投げ捨てて帰ってやろうかなと思っていましたが、後ろを振り向くと何もかもが見開いた顔面のおっちゃんが「でも俺はお前のこと信じてるぞ」と言ってくれているような気がして、もう少しだけ頑張ってみることにしました。
その結果…
なんと先ほどの凡打が嘘だったかのように面白いほど打球が飛ぶようになり、ゴルフの楽しさを実感することができました。「俺やったよ…おっちゃん!」と後ろを振りむくとおっちゃんも僕の急激な成長ぶりに感涙していました。
はあゴルフ楽しい…
楽しい…
あ、待って…
というわけでゴルフ楽しかったなぁ
あんなにも爽快感のあるスポーツがあることを知らなかったなんて今まで損してたな…もう余韻で全然目が冴えて眠れないよ。あぁ体がゴルフしたくてうずいてるよ。
もうゴルフ欲すごくて目もバキバキなのよ…
あぁゴルフ…したいなぁ…
ドンドン!!
うわぁなに!???
ドンドン!!
え?窓の方から音がするぞ…ここ二階なのに?
ドンドンいるのかい?いるなら返事をしたらどうなんだい??
え?しゃべってる何??怖い!!!
いいからまずはこの窓を開けるんだ!!
え??は、はい…
なになになになになに???なんかゴルファーぽい外人がいたよ?ここ二階なのに!??
そんでもってすりガラス越しに歯を凄い光らせてる怖い…いまものすんごい怖い!!
ここまで僕の歯を光らせたのは君で三人目だよ。どうもこんばんはインプラントゴルファーです。
は?なに??はい???
僕はね?僕という存在はね??ゴルフがしたくて眠れない夜をお過ごしの人間がいるとこのインプラントが光って知らせてくれる”ゴルフの精”なんだ。だから今日私はこんなにも歯を光らせて君に会いに来たってわけ。ここまで歯が光るのは”Hideki Matuyama”以来だよ。
え?松山英樹のこと言ってます??
そんなことはどうだっていいんだ。とにかく今の君の状態はとてつもなく危険なんだ。ゴルフの快感に溺れてしまえば君は廃人同然のゴルフ狂いになってしまうからね。
え?じゃあ僕は一体どうすればいいのですか?
それは簡単な話さ。自分の大切な球を打ちっぱなしするのさ。
自分の大切な球を打ちっぱなし…?それってまさか…??
そう…金玉を打ちっぱなしするんだ。
どういうこと??話が飛躍しすぎて意味がわからないよ。
意味なんてわからなくていいんだよ!!とにかく今は自分の金玉を打ってゴルフをしたい気持ちを抑制しなきゃいけないんだよ。事態は刻一刻と迫っているんだ。
でも金玉を飛ばすなんてとても怖いよ…とても僕にはできやしない。
いいから打てや!!!もう時間がねぇんだよ!!こんなに歯が光ってるのはタイガーウッズのスキャンダル以来だよ早くせぇ!!
で…でも…
で…でも…じゃねぇんだよ!!!こんな歯光ってたら近所迷惑だろお前が金玉打てばそれで収まるんだから打てや!!!
え…でも…でも…
打てぇぇぇぇぇぇぇええええええええ!!!!!
そうして僕は訳もわからず自分の金玉を打ちっぱなしした。
あの後、ゴルファーの歯の光りは収まり、何の説明もなく無言で帰っていった。
残されたのはタマを都内にぶっ放した一人のタマ無し男だけだけど、不思議と後悔はないんだ。むしろ自分の中で重荷になっていたものが解き放たれてむしろ爽快感すらも感じるんだ。
…とはいえ、なんだか虚しくなる夜もある。そんな時には空になった自分の袋に夜な夜なゴルフボールを詰めてはその重みを感じている…そんな夜だってあるのさ。
とはいえ、また打ちっぱなしに行こう。どこかのゴルフ場に自分の金玉がある気がするんだ。
キンタマからの波導みたいなものを何だか感じるんだ。
だから金玉を探しがてら、ゴルフ場に巡っていこうと思う。
今後そういう感じで記事書いていきます。