森の中でポツリと佇む建物で一人の少女がお店を営んでいた。
みんな~~~~~!!!
脳みそジュース屋さんが今日も開店したよ~~~!!!
トロトロトロトロトロトロトロトロトロトロトロトロトロトロトロトロトロ
ジョボジョボジョボジョボジョボジョボジョボジョボジョボジョボジョボジョボジョボ
ゴク…ゴク…
あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡
おいちい~~~~~~~~~♡♡♡♡♡
この飲んだ時に鼻に抜ける芳醇な香りとまとわりつくようなのど越し…そしてフルーティーでありながらも、脳のコクがおもくそ詰まってて多幸感がすごいわ…
要は美味しいの!!!やっぱり朝一搾りたての脳みそジュースはおいちいね!!
でもこんなにも美味しいのにお客さんはいまだに一人も来てくれない…
なんでなのかな…?使ってる脳みそだって社会的にジュースにされても当然な極悪人のものだから倫理的にも大丈夫なのにぃ…!!!
好きだったからぁ…Shohei Otaniが好きだったからぁ!!!
う~~~うぇっへい~~~!!!
(早くここから脱出しなければ…クソっ誰か助けにきてくれぇ…)
はあ…こんだけお客さんが来ないと自信なくしちゃうな…もうお店も辞めちゃおうかなぁ…
諦めないでぇ~~~!!!
そ、その声は…
マ、マザー…!??
諦めないで諦めないで諦めないでぇ~~~!!!
ありがとうマザー。でもね、私この仕事向いてないのかもしれない…だってお客さんが未だに一人も来てくれないのよ!この子たちのジュースは美味しいはずなのに…
(そうだ!助けを呼ぼう!誰かが来てくれるかもしれない…こんなことが許されてたまるか…!!)
私もう自信なくしちゃったの…もうお店もやめようと思うんだ…
………。
マザー…??
諦めないでぇ!!諦めないでぇ!!諦めないでぇ!!諦めないでぇ!!諦めないでぇ!!諦めないでぇ!!諦めないでぇ!!諦めないでぇ!!諦めないでぇ!!諦めないでぇ!!
マ、マザー、でも私自信がないのよ!!やってける自身がないわ!!
諦めないでぇ!!諦めないでぇ!!諦めないでぇ!!諦めないでぇ!!諦めないでぇ!!諦めないでぇ!!諦めないでぇ!!諦めないでぇ!!諦めないでぇ!!諦めないでぇ!!
こんなにも怒ってるマザー初めて…
助けてぇぇぇぇぇぇぇえええええええ!!!
ありがとうマザー…私…もう少しだけ頑張ってみようかな!!
順子ぉ!!勇太ぁ!!奈々子ぉ!!ジョン!!!
お父さんを…
助けてくれぇぇぇぇぇぇぇえええええええ!!!
男は叫んだ。なりふり構わず必死に叫んだ。
その魂の叫びに呼応するかのように、一匹の勇敢なる生物が彼の元へやってくる…!!!
ジョォォォォォォォォォォーーーンンンンンン!!!!!
ジョン!お前なんだね!お父さんを助けに来てくれたんだね!お父さんは嬉しいよ…!!
さあジョン!あいつらにバレる前にお父さんを助けておくれ…
ジョン…???
ペロペロペロペロペロペロペロペロ
ジョンやめなさい!!!そんなものを舐めるんじゃない!!!そんなものに構わず早くお父さんを助けるんだ!!まず俺を繋ぎ止めているこのロープを引きちぎるんだ!!
ジョン!!!早く俺を助けろ!!!急いで俺を連れてどこか遠くに行くんだよ!!!このノロマ犬め!!!
ジョン今のは違うんだ…焦って思ってもないようなことを口走っただけなんだよ、ノロマって言ったことは許しておくれ…あ、そうだ!家に帰ったら一番高いビーフジャーキーを食わしてやる!だから早く俺を助けて…ってジョン???
ジョォォォォォォォォォォーーーンンンンンン!!!!!
終わった!じゃあこれで余生楽しめるか試行錯誤してみますわ!ありゃした!!!
よしいつまでも弱音ばかり吐いてちゃいけないわ!お店の準備しましょ!!!
チリンチリンチリン
あれ!誰か来たみたい!!もしかしたらお客様かも!
はーい!!どちら様でしょうか…
ガチャッ
は??
え?は?え?
クマじゃん。え、でっけえクマじゃん…
怖ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!
諦めないでぇ諦めないでぇ諦めないでぇ!!!
クマぁぁぁぁぁクマぁぁぁぁぁクマぁぁぁぁぁ!!!
やっぱり助けてくれぇぇぇぇぇ!!!
諦めないでぇ…諦めないでぇ…
諦めないでぇ…
一方その頃別の森では…
行ってきます。
お父さんかっこいい
クマは謳う。この世を憂いて今日も謳う。
~脳~